おとなの楽しい童話時間

幸せスイッチオンにするハッピー物語

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サンデーさんの野いちごワイン

サンデーさん表紙用2

丘の上に住む、カエルのサンデーさんは、晴れの日が大好きです。

「何ていいお天気!洗濯物がよく乾くわ♪」
軽やかなステップを踏みながら鼻歌を歌っています。



川向こうに住むカエルさん達は、晴れの日が苦手です。
大好きな雨の日以外は外に出たくないので、みんな部屋の中に洗濯物を干しています。

「ああ~この湿った洗濯物のじめじめ感、たまんない♪」
「太陽の下でお洗濯なんてとんでもない。こんな天気の日は部屋干しにかぎるね」
「それに比べてサンデーさんは、いつも元気ですごいなあ」



「おひさま大好き!このエプロンでおーわり♪」

ポツ
「やだ!雨だわ!!」

ポツ ポツ ポツ ポツ
サンデーさんは洗濯物そっちのけで、家の中に逃げ帰りました。

「雨はどうもダメだわ」



しずく2
「ひゃっほーい♪」
「雨だ雨だ♪」

川向こうのカエルさん達は、大好きな雨に大喜び。外へ踊り出ました。

「サンデーさんも呼びにいこう!」
「賛成!彼女の雨の日ダンスは最高だもんね!」



川向こうのカエルさん達は、小川をスイスイ泳いでわたると、サンデーさんの住む丘の上にやってきました。
サンデーさんの家の前までくると、

「おーい サンデーさーん!」

『ダンスなんて気分じゃないのに・・・でも、みんな私のダンスを楽しみにしているわ』

サンデーさんは、家の戸棚を開けると、野いちごのワインを取り出して、
グラスになみなみ注ぎ、それを一気に飲みほしました。

「これれヨシ!みんな、今行くわ~ん」

ワインで気分を盛りあげたサンデーさん、千鳥足で外に飛び出しました。

「まってました~!」



サンデーさんの住む丘のふもとには、こじんまりとした公園があります。
雨の日、その公園は近くに住むカエルたちのダンスパーティー会場となるのです。

「いくわよ~ん」
右にゆらゆら左にゆらゆら、気持ちよさそうにステップを踏みます。
「アララララ」
後ろに倒れそうになってそのまま得意の後方回転!

「おお~!」
「すごーい!」

川向こうのカエルさん達も、つられて踊りだしました。

ぴょんぴょん ぴょんぴょん
ゆらゆら ゆらゆら・・・・
ぴょんぴょんぴょん
ゆらゆらゆら・・・



楽しいダンスパーティーは、夜まで続きました。そろそろおひらきの時間です。

「また雨の日にね!」
「ええ、またね~ん」
川向こうのカエルさん達は、大満足で帰っていきました。



みんなと別れて、丘の上に帰ってきたサンデーさん、
家に入ったとたん、扉にもたれて、ズズズ・・・と床に座り込んでしまいました。
『ああ~、もうダメ、もう限界、本当に疲れたわ・・・どうか明日は晴れますように・・・』




次の日も朝から雨でした。

「おーい サンデーさーん!」
『はぁ、嫌だけどやるしかないわね』

そして野いちごのワインを、ゴクゴクゴク
「これれヨシ!みんな、今行くわ~ん」




その次の日も、そのまた次の日も、そのまたそのまた次の日も、やっぱり朝から雨でした。
5日目の雨の日の夜、フラフラで家に帰ると、野いちごのワインが空っぽになっていました。

ワイン2


「大変!明日の天気はどうなってるの?」

ピッ テレビをつけると、天気予報のお姉さんが、満面の笑みを浮かべてひとこと。
「明日も一日、全国的に雨マークですね。全国のカエルさん、よかったですね~」

ピッ テレビを消すとリモコンを壁に向って投げつけました。
「ちっともよくないわ!!!もう酒屋さん閉まっちゃってるじゃないの」




サンデーさんはいいことを思いつきました。
特性雨がっぱを着て長靴を履くと、特大の傘をさして、夜中にお出かけです。
雨の中のろのろとたどり着いたのは・・・

【かたつむり's バー】

「今日はここで朝まで飲むわ!マスターいつものくださるかしら」
「雨の日ダンス用のワインがなくなったんだな。あいかわらず、雨が苦手のようだね」

野いちごのワインを ゴックン
ハエのピクルスを パックン

野いちごゴックン ハエパックン 野いちご ハエ 野いちご・・・・

そしていつの間にかカウンターでグースカ・・・




「サンデーさん 起きてください 朝ですよ 今日はいいお天気ですよ!」
「マスター声が大きいわ もうちょっと静かに・・・ え!いい天気ですって!?」
あわてて窓の外を見ようとした、その瞬間、

バッターン!

ひっくりかえる2

「ちょっと!サンデーさん!大丈夫ですか!大変だ~!」

かたつむりのマスターは、サンデーさんをソファーに寝かせると、
のろのろと川向こうのカエルさん達を呼びにいきました。




太陽が真上までのぼった頃

「サンデーさん!大丈夫?」

サンデーさんは、川向こうのカエルさん達の声で目を覚ましました。
みんな心配そうに覗き込んでいますが、見ると、川向こうのカエルさん達は、
全身冷や汗をダラダラ、真っ青な顔をしています。
晴れの日は滅多に外へ出ないので、なれないことをしたせいでヘロヘロのようです。

「サンデーさん、話はマスターから聞いたよ・・・」

「みんな、心配かけてごめんなさいね。そうなの、わたし、雨の日はどうしてもだめなの。
こんなカエル、おかしいわよね」

「確かに変わってるね」
「うん、サンデーさんは変わってるな。でも苦手なものはしょうがないよね」
「うん、しょうがない。僕達も晴れの日は苦手だもの」

「あなたたち、晴れの日が苦手だなんて、変わってるわ」
「うん、サンデーさんからしたら、僕達もそうとう変わってる!」


カウンターの中で話を聞いていたマスターが、ホッとしたような顔で言いました。
「あんたらみんな変わってるんだよ。さあ!わかったらとっとと帰っておくれ。
もうこんなことはごめんだよ。それから、サンデーさんは当分の間入店禁止!」

太陽

久しぶりに晴れわたった空の下、
サンデーさんは軽やかにステップを踏みながら、
川向こうのカエルさん達は特大の傘をさして、
仲良く帰っていきました。

おわり
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