おとなの楽しい童話時間

幸せスイッチオンにするハッピー物語

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テオくんとヒカリ星

テオくん300px



ぼくの名前はテオ。

ヒカリ星って知ってる?

みんなが住んでいる銀河系の外にあるんだけど、

ぼくはこの星に一人で暮らしているんだ。

ぼくの星のすぐとなりに、ボウボウもえるすごく大きな星があるんだけど、
そいつが最近、ぼくの暮らすヒカリ星に、じわりじわりと近づいて来ている。

ボウボウ星2


ボウボウ星はヒカリ星ともっとお近づきになりたいみたい。
ヒカリ星も、まんざらでもないって感じ。

ぼくに、二つの星が引かれ合うのを止められるはずもなく、
毎日、暑くて、熱くて、やんなっちゃう。

気が付くとぼくの足元には、汗の水たまりができている。
ぼくが、自分のかいた汗の海に溺れるのは、時間の問題かもしれない。

あせだく2


ヒカリ星の隣には、いつでもボウボウ星がいたけど、

ぼくは今まで、ぼく以外の宇宙人に会ったことがない。


ぼくはほとんどの時間、小さな宇宙船に乗って、
ヒカリ星の周りをぐるぐる回って遊んでいる。

ボウボウ星とヒカリ星はいつから引かれ合っていたんだろう。
いつもこんなに近くにいたのに、鈍感なぼくは全然気が付かなかった。


誰かと引かれ合うって、どんな感じがするのかな。
ぼくもいつか、どこかの宇宙人と引かれ合う日がくるのかな。


いよいよボウボウ星が間近に迫ってきた。
熱くて目がまわりそう・・・。
なんだか、気が遠くなってきた・・・。


ヒカリ星に、さよならする時がきたみたいだ。


ぼくは宇宙船に乗り込むと、しばらく汗の海を漂ったあと、静かにヒカリ星を離れた。


宇宙船2


さて、これからどこへ行こう。
はるか遠くにあるっていう、銀河系へ行くのもいいかも。
もし銀河系で、知らない宇宙人と出会ったらどうしよう?

あいさつなんてしたことないし、仲良くなれるかな?
ぼくは急に不安になって、後ろを振り返った。
ヒカリ星とボウボウ星が二つ、仲良く並んでいるのがみえる。
こうしてみるとボウボウ星ってすごく大きいんだな・・・


あれ?ボウボウ星の反対側になにかある・・・

あれは・・・星?





ヒュルルルルルルー

ドンッ!

「アイタ!」

「キャッ!」


突然何かがぼくの宇宙船に勢いよくぶつかった!

ものすごくびっくりして頭をかかえていたんだけど、
恐るおそる目を開けると、小さな宇宙船に乗った女の子が、ぼくの宇宙船をのぞきこんでいる。

「ごめんなさい!大丈夫?」

ああ・・・なんてかわいい女の子・・・。
どうしてそんなにあわてた顔をしているの?

「大丈夫?私の声が聞こえる?」

もしかして、ぼくのことを心配してくれているの?

「う、うん。大丈夫だよ・・・ぼくこそごめんね。きみは平気?」

「もちろん平気よ」

れなちゃん2


にっこり笑うと、彼女は続けた。

「私、あの星にくぎ付けになっちゃって、周りをよく見ていなかったの」

「ぼくもだよ。ほら、あそこ、あんなところに星があるなんてしらなかったから」



ぼくが初めて見る星を指さすと、彼女はぼくの住んでいたヒカリ星を指さしていた。



「あれはカゲ星よ、さっきまで私が住んでいたの」

「君がくぎ付けになっていた星は、ぼくが住んでいたヒカリ星だよ」



「あら・・・まぁ」

「そういうこと・・・」


ぼくたちはしばらくの間、お互いの顔とお互いの星を交互に見ていた。

たまに彼女のかわいい目と、僕の目が合うと、
ぼくの顔はもう真っ赤になっちゃって、あいさつするのも忘れちゃった。
何か言わなくちゃ。


「あの、ぼくたち、案外近くにいたんだね」

「ええ、わたしたち、そうみたいね」

「ぼく今から、銀河系へ行くんだ」

「銀河系?私も一緒にいってもいい?」

「もちろん」


それからぼくたちは一緒に銀河系をめざした。

彼女の暮らしていたカゲ星は、ボウボウ星が隣にいたおかげでずっと温かくて暮らしやすかったんだって。
でも、最近になってちょっとずつボウボウ星が離れていったから、
カゲ星はどんどん冷えていって、寒くてもう暮らせなくなっちゃったんだ。


彼女の名前はレナちゃん。
ぼくが初めて出会った、とってもかわいい宇宙人の女の子。




おわり
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