おとなの楽しい童話時間

幸せスイッチオンにするハッピー物語

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ハルくんの桜

ヘビのハル君のコピー2

ヘビのハルくんが、一年で一番悲しい気持ちになってしまうのは、

春、夏、秋、冬、いつの季節だと思いますか?

それは、桜の咲く”春”の季節です。

どうしてハルくんは春になると悲しくなってしまうのでしょうか?




ハルくんは、今まで一度も桜の花の咲いているところを見たことがありません。

その理由は、、、毎年寝坊をしてしまうからです。

ハルくんが、冬眠明けに最初に目にするものは、

木から散った桜の花びらでできた、桃色のじゅうたんです。

そして、花の枯れたさくらの木を見上げて大きなため息をつくのです。




『来年こそは早起きするぞ!

なんとしても、木に咲いている桜の花を見るんだ!』

毎年冬になると、そんな風に気合を入れて冬眠に入るハルくん、、、

しかし、いまだにその願いが叶った事はありません。


青虫とキャベツのコピー2

ハルくんは仲良しのいも虫さんに聞いてみました。

「君たち、桜の花の咲いているところ、見たことある?」

「いいえ、ないわ」

「ハルくんは見たことある?」

「残念ながら、、、僕、毎年寝坊をするので見られないんだ。

桜の花びらのじゅうたんもステキだけど、

桜の木に花が咲いているところは、もっとステキにちがいないよ」

「いいなあ、見てみたいなあ、来年の春が待ち遠しい!」




「ハルくん、来年は早起きして、一緒に桜の花をみようね」

いも虫さんたちが言いました。

「うん、、、」

ハルくんは、自信のなさそうな返事をしましたが、

なんとか気合を入れて、その年も冬眠に入りました。

春の時間に目覚まし時計をかけて、、、

「おやすみ」


ハル君冬眠のコピー2









ハルくんは夢を見ていました。

あたたかい春の陽射しの中、満開の桜の木の下で、

仲良しのいも虫さん達と桜の花を見ている夢です。

嬉しくて、楽しくて、とっても幸せ。

このまま夢が覚めなければいいのに、、、








待ちに待った、春がやってきました!

布団から飛び起きたハルくんは、

顔も洗わずに、期待に胸を膨らませて、

さくらの木のところへ行きました!

「今年こそは!」











ハル君目覚めのコピー2

桜の花は、木から全て散っていました。

どうやら、今年も間に合わなかったようです。

毎年見慣れた桃色のじゅうたんの上で、

ハルくんは悲しそうな顔で桜の散った木を見上げました。

『はあ、、、今年もまた間に合わなかった』

辺りはとても静かです。

仲良しのいも虫さん達も見当たりません。

『一緒に桜を見る約束を守れなかったから、

みんなあきれてどこかへ行ってしまったんだ、、、』


ハルくんは、桜の木の下で、今年も大きなため息をつきました。

すると、、、

ハル君桜1.2

ムクムクムク

ヒラヒラヒラ

フワフワフワ

「あれれ!」

地面いっぱいに広がった桃色のじゅうたんが、

風もないのに一斉に空中へと舞い上がりました。

そして、あっというまに!

ハル君桜2のコピー2

「桜の花が咲いたよ!!!」


「おはよう!ハルくん!」

「桜の木がしゃべった!」

ハルくんはビックリして、ひっくり返りそうになりました。


クスクスクス

「おどろいた?」

「私たち、ハルくんに何とかして桜の花を見せたかったの」

「ハルくん、桜の花、とってもきれいだったよ!

でも、私たちだって負けてないと思うわ」

「ハルくんどう?おどろいた?おどろいた?」

枯れ木に桜の花を咲かせたのは、桜の花びらを羽に乗せて

自ら桜の花に変身した、たくさんの蝶の群れだったのです。

「でもどうして、、、ぼく、蝶のお友達なんていたかな?」

ちょうちょうのコピー2

「私たちが誰だか、わからない?」

もちろん、みなさんはもうわかっていますよね。


今年は、ハルくんにとって、忘れられない、

幸せいっぱいの、特別な春になりました。


ところで、ハルくんの幸せいっぱいの笑顔を見て、

蝶のみんなはどんな気持ちになったかわかりますか?


実は、ハルくんよりも、もっともっともーっと、

嬉しい気持ちでいっぱいになったのです。


私たち、ハルくんっていう友達がいて、よかったな・・・

嬉しいな・・・


おわり
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