おとなの楽しい童話時間

幸せスイッチオンにするハッピー物語

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だんご話

だんごのお話印up用2

これからお話しするのは、とある和菓子屋で起きた、

だんごの話です。


その和菓子屋の名物は、

下から緑色のヨモギだんご、白色の酒だんご、桃色の桜だんご、黄色のきびだんご

でできた串だんごです。


ヨモギだんごはいつも機嫌が悪く、文句ばかり言っていました。

酒だんごはおとなしい性格なので、いつも静かにしていました。

桜だんごは自分が大好きなので、いつも自分の事しか考えていませんでした。

最後に、きびだんごは、間違った事が大嫌いでした。


ヨモギと酒2

ヨモギだんごは、串に刺されたときから大きな声で文句を言っていました。

ヨモギだんご:「何で、この私が一番下なのよ!納得がいかないわ!

         まったく!バカにして!信じられない!」


激怒しながら、すぐ隣の酒だんごに体当たりをしました。

酒だんご:「いたっ!」


桜だんご:「ヨモギだんごさんには困ったものね」

小さな声で酒だんごに耳打ちして、

それからきびだんごにも言いました。

桜だんご:「ヨモギだんごさんに、注意しようなんて考えないでちょうだいね、

       私、揉め事は嫌いなの」


きびだんご:「でも、酒だんごさんがかわいそうですし、ここは自分が・・・」

桜だんご:「だめだめ!角が立つようなことは絶対にだめ!

       余計な事をすれば、私たちまで巻き込まれてしまうわ」


きびだんご:「そしたら、酒だんごさんはどうなるのですか!」

桜だんご:「きびだんごさん、あなたには関係のないことよ、ね、もっと大人になって」

こんなやり取りが何度も繰り返されました。

間違った事が嫌いなきびだんごには、

こんな状況はとても我慢できませんでした。


ヨモギときび2


きびだんご:「ヨモギだんごさん、もうやめてください。

        酒だんごさんに謝ってください」


きびだんごはついに、

ヨモギだんごにも聞こえるくらい、大きな声で注意をしました。

すると、きびだんごの体が上へ、上へと、

グイグイ、ジワジワ、押し上げられていきました。

いつも文句ばかりのヨモギだんごが、

きびだんごを串から押し出そうと、

上へ上ってきたのです。そして、、、

ッポン!

串から押し出されたきびだんごは、

コロコロコロコロ、カウンターの隅まで転がっていきました。


桜だんご:「だから言ったのに、、、」

酒だんご:「僕のせいできびだんごさんが、、、」

自分の事しか考えていない桜だんごは、

小さな声で酒だんごに耳打ちしました。

桜だんご:「ああなりたくなかったら、静かにしていることね」


きびだんごを追い出したその後も、ヨモギだんごは機嫌が悪いままでした。

おとなしい酒だんごはますます縮こまり、

自分の事しか考えていない桜だんごは、知らん振りをしていました。

カウンターの隅にころがっているきびだんごは

心配そうに酒だんごを見上げていました。


そのきびだんごを、後ろから見ているお腹を空かせた犬がいました。

そろそろとカウンターの隅に近寄ると、大きく口を開けました。

酒だんご:「きびだんごさんが危ない!」

酒だんごは、とっさに桜だんごを上へ突き飛ばすと、

串を抜け出してきびだんごの方へ転がっていきました。

酒だんご:「食べるならこの僕を!」

酒だんごが犬の前に飛び出したその時、

酒だんご:「あ!」

きびだんご:「あぁ!」

いぬと桜2

桜だんご:いやああぁぁ」

パックン!



酒だんご・きびだんご:「た、助かった・・・

いつも自分の事ばかりの桜だんごは、犬に食べられてしまいました。

犬は満足そうな顔をして去っていきました。

きびだんごと酒だんごがホッとしていると、

「おや、こんなところに」

和菓子屋の店主が、カウンターの隅の二つのだんごに気がつきました。

不思議そうにきびだんごと酒だんごをつまみあげると、

手に持っていた小皿の上へのせました。

小皿の上には他にもいくつかだんごが乗っていました。

店主の向った先は、店の奥のお仏壇です。

線香の香りにつつまれて、お仏壇にお供えしてもらった

二つのだんごは、久しぶりに穏やかな時を過ごしました。

だんご皿2

きびだんご:「これはありがたいことですね」

酒だんご:「はい」



さて、串に一個だけ残ったヨモギだんごがどうなったかというと、、、

その後店主の手によって、ヨモギだけの串に作り変えられたそうです。

機嫌の悪いヨモギだんごが四つ並んだところは、

ちょっと想像したくないですね。

ヨモギ×42



この物語はフィクションであり、

実在のヨモギだんご、酒だんご、桜だんご、きびだんご

とは関係ありません。

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